俳優の有料会員を退会した
平成最後の夏、俳優のオフィシャルサイトの有料会員を退会しました。
ブログずっと書いてみたいな～と思ってはいたんですが、話題がないと始め辛いし、腐ったテレビ屋が脚演の舞台とか、大楽でスタオベが起きなかった舞台とかの今流行り（ちょっと過ぎてる）の話とか、夏なので戦争がテーマの舞台とか色々書きようはあったと思うんですが、せっかくなので平成最後の夏に書き始めました。はじめまして。
このブログで俳優さんの名前は伏せない予定ですが、今回は伏せておきます。どういう経緯で退会に至ったか、後で読み返して自分の気持ちを思い出したりしたいので書きます。だからどの俳優さんかは分かると思いますが、また一人離れたんだなと思って下さい。あと、今回の俳優さんは一時期は二推しだった人で、最近は二推しでもなかったクソみたいな自分語りなので、適当に読んでください。
平成最後の夏である31日に退会したのは、当然来月になると会費が発生するからです。
最初のきっかけは出演する舞台の挿入歌で歌手デビューします、でした。その舞台も当然観に行ってました。朝の番組のワンコーナーで『話題の若手俳優CDデビュー』みたいに取り上げられて、こうやって若い（そんな若くない）俳優って稽古期間を多く取られる訳じゃないCDで回数重ねて搾取されていくんだなって思った覚えがあります。
彼は歌が上手い訳ではありません（演技も上手くないけど）。舞台や2.5ミュージカルで歌を歌うのは、下手でも許せました。上手いにこしたことはないけどね。私が好きになったのは舞台上で演技をする彼だったし、歌手活動は好きにしてくれって感じだったのでリリイベは干しました。この時点で「推しなら全部応援するべき」という宗派からは外れますが、それでもこの時点ではまだ好きでした。
ドラマが始まりました。バンドのボーカル役です。知ってる俳優ばかりだし、それぞれの葛藤とかドラマとして楽しめました。歌は下手だけど、歌手活動じゃなくて演じている彼を見れるのは嬉しかったです。放送中に他舞台もあり、トレーディングがあるのにスタッフにトレするなと怒られ付き纏われるみたいな話で界隈がちょっとざわつきましたが、舞台は綺麗なお話でした。彼の演技はもっと他のアプローチが見たかったけど、でも舞台上で見れるのが嬉しかった。
そして、私にとって平成最後の夏に繋がる舞台がやってきます。
先述のバンドボーカル役ドラマの、舞台化です。俳優が実際に楽器を持って演奏するというもので、音を感じるのも楽しかったです。つまらない舞台だと眠くなるんですが、これは眠くなることもなく。舞台全体への悪いイメージは全くないです。
彼の歌が下手だった、それだけです。
ずっと分かっていたことだし、今まで他の作品でも歌っていて、このドラマでだって歌っていました。何がダメだったんでしょうか。歌手活動をやっているのに、煽りが下手だったこと。歌手活動をやっているのに、歌が下手だったこと。せっかく歌手になったのに、人気バンドのボーカル役なのに歌が下手。それがかなしかった。それだけです。
演技も上手くないけどそれでも好きだったし、好きだから下手とは言えず「上手くない」って言います。だから見たい。次のお仕事はなんだろうと思ったらずっとやってる作品の新作。それはいい。新しい仕事も見たいけど、私も好きな作品だったし、仕事があるだけいい。そして歌手活動、セカンドシングル出します。舞台は？舞台俳優じゃなかったの？
ずっと悩みました。私は彼が好きだったんじゃなくて、彼が演じるキャラが好きだったのかもしれない。実際は彼の演技よりキャラが好きなだけ。だから歌手活動がこんなにも嫌で、上手くない推しが悲しいのかもしれない。じゃあ舞台で演技が見れて嬉しかったあの気持ちは何だったんだろう。確かにあれは彼が好きで観に行ったと思いたい。全て見るのが嫌になって、名前も見たくなくて、夏の舞台も干そうか悩みました。
観に行って、すっきりしました。彼のことは好きで、だけど演技は上手くなくて、歌は下手で、でも一度は大好きだった人。見たことで、何か区切りがついたので、有料会員を退会しました。
こうやって言葉にしてみると、くだらないし何を悩んでいたんだろうと思います。 もっと色々悩んだけど、端折りました。それでもどうでもいいことを書いていますが、オフィシャルサイトが出来たその日、休憩時間に開いたらオープンしていて、とても嬉しくて、ああああってなりながら登録して500番台で、張り付いていた訳ではないのにこの番号って早くない？とか友人に話した覚えがあります。何でも楽しかったし、好きだった。
ドラマ舞台から夏の舞台まで何を悩んだのかって、嫌いになりたくなくて悩んだんだと思います。ドラマ舞台で歌が下手なのが嫌で、歌手活動は彼がやってること=望んでやってるのにどうして下手なの？って思ってしまって、なのにセカンドシングルとか出すし、彼はどこを目指してるんだろう？って彼の全てが嫌になってしまって、あんなに好きだったのに、こんなに嫌いな自分が嫌で、どこで間違ってしまったんだろうとか思いました。二推しですらないのにね。
見る前は自分がどう思うか怖くて怖くて、余計に嫌いになってしまうかもしれないと思いもした。そうやって辛くても、彼にとってきっと思い入れのある作品だろうし、行くしかないと思って心臓張り裂けそうになりながら見に行きました。この舞台で、良ければこのまま応援して、ダメだったらもうやめようと思っていました。そう考えていた時の「やめよう」はとても負の感情で、今みたいに晴れやかな気持ちで終われるとは思っていなかったです。
これからも舞台があれば推しとかぶってない限りはマチソワくらいは観に行きたいと思ってるし、顔も好きだし、演技ももっと上手くなる姿が見たかった。でももう、前までとは違う。私の気持ちの問題です。夏の舞台に行ったことで、彼のことを好きだった気持ちを思い出せたので、行って良かったと思います。彼の好きな作品が、最後に何度か見れて良かった。下手だなぁと思ったり、それでも好きだなって思ったり、楽しい夏でした。これからもたまに応援しています。今までありがとう。
