背が低いのはヤだけど

女性アイドルと若手俳優

いつか終わる未来を応援している

何度経験しても卒業というのは慣れません。

 

先日、ハロプロカントリーガールズ兼Juice=Juice所属の梁川奈々美ちゃん(やなみん)の卒業が発表されました。

それにあたり、俳優と9割アイドルをごちゃ混ぜで私の応援スタンスというか応援する気持ちを書きました。もう何が言いたいのか分かりません。観劇頻度とか雑誌買うかとかのちゃんとしたスタンスはまた書きます。6000字弱のポエムになったのでお暇な人はどうぞ。スターで遊び放題出来ます。

 

私の初めての喪失*1は、浪花のプリンスだったピンク。調べればすぐに出ますが、検索除けで名前は伏せます。病気による療養で一度見れなくなり、苦しくて泣いて、そして復帰してドラマが始まりました。プリンス的役所で、毎週観れるし雑誌にも度々取材されるし、アイドル誌ではないTV誌のペラペラの片隅にある『●話レポ』でさえ逃したくなくて、ファイリングしたものは今でも手元にあります。雑誌に乗る自担を見て、戻って来た喜びを噛み締めていた。ある日、それは突然やってきました。スポーツ紙はファイリングしたかな…こっちは辛くて捨てたかもしれない。未成年飲酒による謹慎で、彼は表舞台から姿を消しました。

私はその後、彼のソロコンサートを待たずして離れます。グループごと大好きだったので、彼がいなくなった後は黄色や青のうちわを作ってコンサートに行きました。楽しかった。でも、彼がそこにいないことが辛くて、苦しくて、少しずつ擦り切れていって。10代の私はそれに耐えられなくて徐々に足が向かなくなって。あの事務所で最後に参戦したのが平成7のインテックス大阪で行われた握手会。それを最後に選んだのではなくて、擦り切れてしまったのがたまたまそこだっただけ。今思い出すと最後がそれってちょっと面白いですね。

 

テニミュも卒業にとても苦しみました。2代目3代目の卒業、好きすぎて自信を持って応援出来なくなっていきました。プリンスが本命だったし絶望感は圧倒的に彼でしたが、そのことも合わさり疲弊し、1stが終わり、2ndは完全なる茶の間。

 

そして今、私はハロープロジェクトを応援しています。

私にとって一番最初の卒業は愛ちゃんでした。ガキさん、あいか、れーな。私が幼かった頃の黄金期の後期に入って来た、幼い私の憧れの遠い人。テレビの中の女の子だった先輩たち。まだ現場に行き慣れてなかった私は、大好きなテレビのドラマがワンクール終わるような感覚。大好きなドラマだからとても悲しいけど、だけどワンクールが終わるような程度。つまり、そこまでの喪失感ではなかった。

さゆが卒業を発表した時は、あと2年…せめて1年いて欲しいと思った。後輩は全員未成年だし、何より私の推しがリーダーになるのは目に見えていた。ふくちゃんに辛い思いをして欲しくなかった。

そしてさゆは美しく去りました。卒業コンサートで脚が攣るというハプニングにも、後輩たちは頼もしく、ギラギラとパフォーマンスをしていた。この子たちなら大丈夫だと思った。

 

だけど鞘師里保のあまりにも早い卒業。さゆが卒業して一年後のことでした。

彼女はパフォーマンスに長けているし、9期でこれからのモーニングを率いて行くものだと思っていた。だけどさゆがいなくなってから、どんどん鞘師がおかしくなっていくのは見えていて、だからやっぱりという所はあった。この鞘師からが、私のハロプロにおいての喪失の始まりだった。リアルタイムで追いかけて来た、年の近い女の子たち。

アンジュルムの花音も、めいめいも、モーニングの香音ちゃんもはーちんも。私の好きだった子たちが、どんどんいなくなっていく。

幸い、この子たちは悪い理由で卒業した訳ではない*2。新しい夢に向けて飛び立っていった。めいめいは、今の私にもとても近しい舞台とミュージカルという世界にいて、実績を積んで、評価を上げていっている。

その一方で、一般人になった香音ちゃんと、はーちんもいる。彼女たちには、もう会えない。メンバーのブログで「遊びました」報告がない限り、生存も確かめられない。

 

アイドルはなることがスタートであって、スタートしてしまったらその後はいつか来る卒業という終わりに向けて進んでいるだけ。武道館に立つのが夢だとか、海外公演が夢だとか、そういうのを掲げて上へ上へと進んで明るい未来へと進んで、叶えて、次の夢に進んでいるはずなのに。進んでいる未来の先には、終わりしかない。永遠なんてない。終わると分かっているのに応援してしまうのは、今進んでいる未来は永遠に続くものだと思い込んでいるから。彼女たちがそう思わせてくれるから。

アイドルは夢で、俳優は現実だと思っています*3。彼女たちは永遠に醒めないと信じさせてくれる。キラキラしたライトの中で、私たちに夢を見せてくれる。あの子たちは女の子の若い時を全て費やして、未来へ連れて行ってくれる。限りある若くキラキラした可愛い女の子の時間を、私たちに消費されて過ごしている。

 

今年卒業するアンジュルムのあやちょが、以前ブログにこんなことを書きました。

このお仕事してると周りの方に、
成人式などの行事に行けない、それが普通だなんて、よく言われます。でも、それが普通だなんて、誰が決めたんだろう。って私は思います!それが普通っていう言葉通りに、私たちは、人生でもたった一回の、成人式を犠牲にするわけです。
人生一度きりなのにー。


私は、日々の自由を取り返したいわけではありません!それは、犠牲にしています。
でも、、人生たった一回の成人式まで犠牲にしなくていいと思うんです!

成人式 | アンジュルム 和田彩花オフィシャルブログ「あや著」Powered by Ameba

アイドルをしているのだから仕方のないことだと思います。でも、私も同じことを思っていた。そして、たった一度しかない人生を捧げてくれている彼女たちのことを、私が出来る限り応援したいと思った。本人も好きでアイドルをやってはいるんだけど、だけどこんなにも捧げてくれているのなら、それに見合う物を返したいと思うようになりました。

 

そう思ったのに私は返せなかった。

昨年あった工藤遥ちゃん(どぅー)の卒業です。俳優オタク的にはニチアサに出演しているのでご存知の方もいるかと思います。彼女は人気のメンバーで、出身地が埼玉ということもあり、卒業コンサートはたまアリを本人もファンも切望していました。近年モーニングの卒コンは功労者のさゆは横アリだったものの、以降はずっと武道館。鞘師はもっと大きな所で出来たはずですが、卒業発表から卒業までが2ヶ月しかなかった。ファンの間では、彼女の限界が来て短期間での発表卒業となったため、既に決まっていた武道館になってしまったのもやむを得ないという認識です。

人気のどぅーが卒業コンサートを大きな所で出来ないということは、つまりどぅーより人気のない子は当然大きな所で出来ないということです。だから残る子たちのためにも、絶対にどぅーをたまアリで卒業させてあげたかった。でも、どぅーは武道館で卒業して行きました。みんながたまアリを望んでいて、どぅーもそれを分かっていて、そんな期待の中で武道館を発表しなきゃいけない彼女の気持ち。申し訳なくて、辛くて、ごめんごめん、もっとコンサートに足を運んでいれば、もっとCDを買っていれば、もっともっと、私が、私たちが頑張ればどぅーをたまアリに連れて行けたかもしれない。当然、他で使われていたとかそういう事情もあると思います。たまアリで採算が取れると思ってもらえなかったのかもしれない。そう思われたのなら、それこそ私たちがもっと頑張らなきゃいけなかった。

彼女たちが私たちに捧げてくれている分、私たちだって捧げなきゃいけないと思うんです。お金を捧げられるのが何よりだとは思うけれど、ハロプロyoutubeにチャンネルを持っています。お金のない学生はそういうので布教して、そして1人、また1人と好きになってもらって、1人1枚でもいいからCDを買ってもらう。そしてその1人がコンサートに足を運ぶようになる。お金がないのならそういうものでも私は良いと思います。こんなにもたくさんの幸せをもらっているのだから、何かを返したいんです。それがいつか終わると分かっていても。

どれだけ捧げてもいつかいなくなる。いつまでもいて欲しい。私の目の前で笑顔でいて欲しい。ありがとうって言って欲しい。目を見て「うん、うん」って話を聞いてくれる、ただそれだけがこんなにも幸せなことはないのに。その時間が永遠に続けば良いのに。いつか来る卒業は、めいめいやどぅーみたいにまた続く幸せなのか、二度と会えない喪失なのか分からない。

みんなこれからまだまだ上を目指せる時にいなくなる。だけどいつ人気が落ちるかも分からないし、落ちてから卒業するよりは、人気のある時の方が盛大にお祝い出来るし、良いよね。…って自分を納得させるしかない。

 

俳優は現実だけど、キャラクターを演じる2.5というのは夢だと思います。いつか醒める夢。それは舞台の幕が下りることだったり、キャス変だったりで醒めます。俳優ではなく、キャラクターが夢を見せてくれている。何度でも会いたいほどキャラクターが好きなら、限られた時間に応援しなきゃいけない。誰かがやってくれるんじゃなくて、自分がするしかない。お金を使って、感想を送って、伝えなきゃいけない。だけど面白くないとか内容がとかで炎上したり、そういう懸念事項があっても続いて欲しいかというと私はそうじゃない。楽しみたいから、夢の中では嫌なことは忘れてなかったことにしたい。

ただ、アイドルと違ってこちらはいつ終わるかが(幕は絶対下りるので)分かっているから完全な夢ではなく、俳優という現実と、キャラクターという夢の狭間だなって思う。まさしく.5。

 

何を伝えたいのか分かりません。

私の推しは、今モーニング娘。のリーダーです。さゆが卒業した4年前からで、年齢も今冬はるなんが卒業することにより一番上になります。めいめいが卒業した時も、あやちょが発表した時も、ふくちゃんと同期の鞘師が卒業してからというものずっと怯えている。次は私の推しだ。そう思い続けて、ふくちゃんの後輩が卒業して行くのを悲しみながらも、ふくちゃんがまだ残ることに安堵している。

卒業したら、芸能界に残ってくれますか?めいめいやどぅーみたいに、見れるし会いに(観劇)行けますか?もう好きになって8,9年目です。プリンスの悲しみから救い出してくれたのが、きっと彼女たちアイドルだった。あなたが幸せならどんな道でも応援するし、万一結婚するのだというなら瞬間的に相手の男を●したくなるけれど祝福します。私はあなたが幸せならそれで良いです。だけど出来ることなら卒業して欲しくないし、永遠に夢を見させて欲しい。結婚してもいいからずっといて欲しい。東京の街にいる写真がブログに上がると、現実に存在するんだっていつも思う。握手すると、本物の存在だと認識する。確かに存在しているのに、いつか終わる夢なんだってよく分からない。理解したくない。だってそこにいるのに、こんなにも大好きなのに、出来ることなら繋がりたいし私が幸せにしてあげたいし私だけのアイドルでいて欲しいのに。幸せにしたいという願いが叶わないことが辛いんじゃなくて、永遠じゃないことが辛い。

私が普段どれだけ頑張っていようが、苦しんでいようが、彼女たちは知らないし知らなくていい。ただそこにいて笑顔を返してくれるだけで良い。それだけで幸せなのに。

 

いつもありがとうって俳優が言ってくれて、幸せだなって思うのと何が違うっていうんだろう。どちらも芸能人で、歌ったり踊ったりお芝居をするというのに。俳優のことも同じように応援しているのに、どうして彼女たちはいなくなってしまうんだろう。そんなのあんまりだ。俳優にリアコで苦しくて辛くて会いに行って幸せで、彼女のこともガチ恋で幸せで嬉しくて会いたくてあなたに会う日が来るのを待ち遠しく思っているのに、どうしてアイドルはいなくなってしまうの。コンサートが一つ終わる度に、卒業発表がなかったことに安堵する。俳優は次の舞台を楽しみにしているのに、彼女たちにはそれが許されない。いつまでも応援していたい。辛い。こんなにも大好きなのに。いなくならないで欲しい。だけど、若い時間を私たちのためじゃなくて自分のために使っても欲しい。

終わることを望んだり応援しているはずはないのに、だけど私は結果的にいつか終わる未来を応援している。それを今までの卒業で嫌という程理解しているから、後悔したくない。終わるのが分かっているから、出来る限りの全てをしてあげたいし、いくら会っても後悔するけど、何度でも楽しかったことを思い出せるように会いに行きたい。彼女の全てを見たい。いつかその時が来るまで。

  

 

プリンスの舞台の記事を読んで私は少し前に進めた気がしています。気付いた時には東京のみになっていたから観に行けてないけど、それでも(頑張っているんだ、観たいな)って思えるようになった。カウコンで見る度に当時を思い出して苦しくなっていたのが、やっと過去を思い出すだけじゃなくなるかもしれない。次は観に行きたい。ありがとうございます。

俳優おたくのみなさん、ニチアサのルパパト工藤遥ちゃんを今後もよろしくお願いします。私がハロヲタ側からLILIUMに触れた時の話もいつか書きたいです。めいめいのことも好きになってくれてありがとう。アンジュルム良いですよ。youtubeでMVを見て、一緒に未来に進んでください。永遠に醒めない夢をみんなで見ましょう。ふくちゃんが加入したときに、戻りたいな。

 

 

というのをただひたすら書いていたら、あいかが引退を発表しました。ずっと留学していたけど、でもどこかで永遠だと思っていたんだろうな。いなくなってしまう。

 

あなたの推しが現実で永遠に存在しますように。

ぱせりにマシュマロを投げる | マシュマロ

 

 

*1:卒業ではないけど、脱退

*2:後輩には、近年のハロには珍しくそういうのもあったり、噂もあったりなかったりするけれど

*3:Jは夢ではないかもしれない。最近でこそ怪しいけど、当時の若手3組まではデビューしたら永久みたいな所があったし